【旧作おすすめ乙女ゲーム】『ソラユメ』【懐古乙女ゲーマーのすゝめ】

ゲーム

みなさまこんにちは。乙女ゲームを積みすぎた乙女ゲーマーのえいせです。

こちらの記事では現在は発売から年数が経った旧作ゲーム、環境上プレイが難しいゲーム、コンテンツはあるけどサービスが終了したゲーム等紹介していきます。

元ゲーム業界の人間なので、制作視点感想も残せたら。

自分がプレイした乙女ゲームのlogも兼ねています。

※乙女ゲームという特性上、シナリオ面のネタバレはほぼありません。情報まとめ、ざっくりした感想です※

今回は『ソラユメ』です。

『ソラユメ』とは

  • サービス開始日 2008年6月19日(PS2)/2009年5月28日(PSP)/2014年7月17日(PSVita)/2014年7月24日(PSVita配信版)
  • メーカー TAKUYO(株式会社拓洋興業)
  • 対応機種 PS2/PSP/PSVita
  • CERO B
  • 主要キャスト 置鮎龍太郎、阪口大助、津田健次郎、日野聡、立花慎之介、草尾毅
  • キャッチフレーズ 『ーーーあの夏の日は、ただ一時のユメだったの?』

港湾土木建設会社でありつつゲーム事業も手掛けている、TAKUYOの乙女ゲーム『ソラユメ』です。

主人公(デフォルト名:守永 皐月)は、骨董屋の一人娘で地元大好きな高校2年生。ドタバタ系でちょっと抜けているところもありますが、芯が強い元気な等身大系高校生です。

主人公は夏休みも終わりの頃、偶然見つけた指輪「クリソベリル」から悪魔を名乗るルーエンを召喚していまいます。

そこから始まるルーエンの探しものを手伝う共同生活、変わっていく日々……。

夏の終わりに見るソラユメの意味は、是非プレイして確かめてみてください。

ゲームシステムは王道の乙女ゲーム。選択肢でシナリオ分岐が発生するタイプです。

ミニゲーム等他のゲーム要素はありませんが、おまけ要素でキャラクリアごとに解放されるボイスドラマやシナリオにボリュームがあり全員攻略したくなります。

キャラ紹介

※公式サイトで配布の応援バナーをお借りしています。バナータップで各キャラの公式ページへ飛ぶのでぜひご覧ください(ボイスやシナリオのさわりを確認できます)

ルーエン=エグランティーン(CV置鮎龍太郎) 「クリソベリル」という指輪に封印されていた自称悪魔の男性。使い魔を召喚でき、使い魔の力を借りながら彼の探しものである指輪「ヘリオトロープ」を探します。人間よりも人情があるタイプの人外。召喚できる使い魔は4体(攻略対象外サブキャラ)なのですが、キャストに下野紘さんや安元洋貴さんがいる。平成キャスティング!!ルーエンルートを最初にやるか、最後にとっておくかで感想が変わりそうです。私は1番最初にクリアしました。全キャラクリアしたあとにシナリオ読み返して色々噛み締めたので、攻略は最初でも最後でもいい。

山瀬 勇人やませ ゆうと(CV阪口大助) 主人公の幼なじみで、商店街にある薬局の息子です。明るく気が利くツッコミ担当な高校2年生。高校生にまで成長すると微妙な距離感になる、王道な男女幼なじみルート。高校生らしさにあふれていて良い。攻略順的には早めの方がおすすめ。高校ではクラスメイトなのでどのルートに入っても接点があります。他人のルートでも輝くタイプのキャラ。このゲームにおいての光属性。

水窪 一真みさくぼ いっしん(CV津田健次郎) 主人公のクラスメイトで、インテリクール系な見た目に反して高校生らしく馬鹿騒ぎが好きなギャップのあるキャラ。令和ではなかなかお目にかかれない、高校生の津田健次郎ですよ皆さま。シナリオは人間関係のバランスが難しいキャラだと思いました(個人の感想)。ソラユメは分岐っぽいところが大量にあるのですが、私は1番攻略に苦戦しました。攻略順は山瀬同じく早めの方が全体の話の流れが分かりやすいかも。

餘部 透あまるべ とおる(CV日野聡) どのルートでも不意に現れて主人公を天文部に誘う、天文部の部長の3年生。どのルートでも存在が謎すぎて気になってしまう人。この人のルートは話が割と独立しているので、攻略順は後の方がおすすめ。強いていうなら餘部やってから朝峰の方がいい気がする。個人的には一番刺さったキャラです。キャラによりエンディングの数にバラつきがあるのですが、彼のルートが一番ENDの数が多かったです(BAD ENDが)

朝峰 涼志あさみね すずし(CV立花慎之介) 夏休み明けに主人公のクラスに転校してきた少年。世間知らずで上から目線な物言いのツンケンした美少年、といった感じです。商品パッケージなどから察せる通り、攻略は一番最後がおすすめなキャラ。おまけストーリーも切なすぎる。どのキャラも結構切ないストーリーなのですが、彼はとりわけ重いです。ソラユメの大サビみたいなので是非心して。

御剣 暁みつるぎ きょう(CV草尾毅) 主人公のいとこで大学1年生のお兄ちゃんキャラ。作中では主人公の両親は長期海外旅行で不在のため、一人で暮らす(ルーエンもいる)主人公の様子をよく見に来てくれます。一番穏やかな性格の人ですが、思ったよりも話が重かったので彼も攻略順は後の方がいいかも。攻略後に解放されるおまけシナリオが濃いので、是非おまけストーリーまで読んで欲しいです。

【こんな要素が好きな人におすすめ】ファンタジーや伝奇もの、ミステリーやホラー系、ドタバタ系

ファンタジーや伝奇もの

指輪の中に閉じ込められた悪魔と、因縁の指輪をめぐるファンタジー要素強めなストーリー。

とはいえ、ファンタジー世界のお話ではなく現代日本の郊外〜田舎くらいの場所が舞台のため西洋ファンタジーといった具合ではありません。

主人公も高校生ですし。

西洋ファンタジーさもありつつ(察せる通りルーエン周辺)、伝奇もの感もありつつ。日常が非日常になっていく系ですね。

オープニング曲の「Mirage」の歌詞が世界観そのままなので聴いていただきたい。方向性的には泣きゲーです。

ミステリーやホラー系

様々な謎がキャラを攻略していく度に明らかになる構成。1キャラ攻略だけでは全てはわからないので、ミステリー的な側面もあります。全キャラ攻略して全ての話が繋がった時の達成感が良い。

一方で、ホラーっぽい描写もあります。ものすごく怖い!!というほどではありますが、少しでも怖い要素が苦手な方は臨場感を減らすためにイヤホンなしでプレイした方が良いかも。個人的にはホラーっぽいの範囲からは出ないと思いますが、一応。ちなみに流血系の残虐性方向の描写もありますが、CERO Bの範囲内です。一応。

ドタバタ系

パッケージやあらすじからシリアス寄りかと思われそうですが、ドタバタ系なコミカルシーンも多いです。重すぎるシナリオは苦手な方でも安心です。

温度差がすごい。メリハリがある。

クリアすると解放できるおまけ要素があるのですが、こちらの一部は本編から外れる勢いでギャグ全開です。

逆にシリアス鬱々だけの世界観を期待しすぎると、ギャグに振り落とされるかも。

ゲーム屋視点でここがすごい!

多分、ゲームがメインの会社じゃない上に少数精鋭で制作している(メインは港湾土木建設会社です)

デバッグ & スペシャルサンクス TAKUYO ALL STAFF

これはエンディングで見られるクレジットなのですが、全員が横断的に色々な業務をやっていることがわかります。小規模開発ではよくありますが、インディーズゲームではないゲームでこの規模感で回していることがすごい。というか、エンディングクレジットを見ていると一人で何役もこなしているのがよくわかります。もしかしたらゲーム部署以外の人もお手伝いしているかも。

ちなみに昨今のゲーム業界では、自社デバッグを行っているところもあればデバッグは完全に外注しているところもあります。これは会社の規模感や方針次第といったところでしょうか。

TAKUYOさんは特に著作権に厳しいので、個人で紹介する範囲では購入したゲームソフトのパッケージの写真を載せるレベルが絵的にはギリギリ限界です(多分)。

この著作権の厳しさは全員のゲームへの貢献を考えると納得ですね。ちなみに会社のホームページを確認したら総社員人数は21人(2025年6月現在)で、当時のゲーム開発人員が何人かはわかりません。

今からやる方法は?

ネットや中古ショップでいずれかのパッケージ版を探す or PSVitaでPSstoreから配信版を買う

最新ハードには移植されていないので、これが現状です。TAKUYOさんのゲームは最近Switchへの移植が進んでいるので、ソラユメも移植対象になるかもしれませんが、2025年6月現在はこんな感じ。

PSVitaはサポートが終了しているハードなので、PSstoreで配信版が確認できますが万が一きちんとダウンロードできなかった場合のリスクはあります。

ちなみにPSVita版はグラフィックのブラッシュアップがされていたり、画面のタッチ操作対応で操作しやすくなっているので購入ならVita版がおすすめです。

 

以上、TAKUYOの「ソラユメ」の紹介でした。

全キャラプレイを終えると、「やってよかった……」と良い後味の残る作品です。

キャスティングも平成の乙女ゲームならではなので、そういった点も今では味わえると思います。

ボリュームも重すぎず、スキップも選択肢まで一気に飛べて周回プレイもしやすいので是非遊んでみてください。

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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