※こちらの記事は個人の体験談です。症状に個人差はありますので参考程度に読んでいただけると。
私が過敏性腸症候群と診断を受けたのは、高校生になってからです。
小学校時代からいじめられてきて腹痛が日常茶飯事になっていた私ですが、高校ではいじめてくる人はもういないし、中学校にはなかった部活に入って同じ趣味を持つ人にも出会え楽しく生活してたのになぜか腹痛を繰り返す。
- 電車で立っていられないほどの腹痛で近くにいた人に心配される(混雑していない下校時刻の電車。友人は全員逆方向)。電車で1回乗り換えの1時間弱の道のりで一駅も乗っていられなくて、一駅ごとに下車して駅のトイレに駆け込むこともしばしば。帰宅に2時間近くかかる
- 週に一度の美術の授業の時だけ必ず耐えられない腹痛になり、トイレに行かせてもらう。先生には当然不審に思われる(芸術の授業は音楽、美術、書道からの選択制で小学生の頃から図工・美術は得意で好きだったから楽しみにしていた授業だった)
- 真夏なのになんだか寒くてお腹だけが冷えてる
上記の症状何度も続いて、サイクルになっている? というか小中学生の頃ほど嫌なことはない(という自己認識)のにお腹痛くなってる??
さすがにいじめられてもないのに特定の授業をまともに受けられなくなっているのは問題すぎるので、親に相談しました。これが受診するきっかけです。小学生の頃から図工、美術が得意だった子供が、美術の授業をまともに受けられてないのはおかしいと判断した親。3つ下の妹がいるのですが、彼女も親の離婚とそれに伴う引越しや転校などで腹痛に悩まされていたらしく、晴れて(?)引越し先で評判のいい小児科に妹と2人まとめてお世話になることになりました。
症状を相談した結果、2人とも過敏性腸症候群と診断されました。
そこで初めてストレスが原因の腹痛があると知る私。小学生の頃からの腹痛はいじめられていたのが原因のストレスで(嫌なことがあったんじゃない?の問いに同意する私)、そこから症状が出続けていたのがわかりましたし、自分で思うより身体がストレスに弱くて「嫌だな」と思うより先にお腹が痛くなることもわかりました。そしてお腹が慢性的に弱くなっていて冷えやすくもなっていた……。ストレス抱えがちな人間なんだなぁ私。子供の頃から悩んでも相談とかしなかったもんな。
姉妹揃って同じ診断だったものの、私は抗生物質系の錠剤で即効性のある薬、妹は漢方薬が処方されてゆっくり治していく方針になりました。同じ病名なのに治していく手段が違うのにも驚き。本当に個人差があるし、個人にあわせた療法が必要なんだと学びを得ました。そして正しい治療を受けると人生が変わるくらい生きるのが楽になる。
処方された薬を飲み始めて最初の美術の授業、腹痛にならない!!! 美術の先生が「今日は大丈夫なの?」と聞いてくる具合にはめちゃくちゃ薬効いてました。それ以降、授業を抜けることもなく学校生活を送れるようになりました。なんでもっと早く相談して受診しなかったんだろう……
病名と原因がストレスであることがわかって安心できたし、自分を責めることはないんだなとか自己肯定感も少し上がりました。 それでも緊張したり心配したりストレスがかかるとお腹が痛くなることは日常茶飯事だけど、もうトイレで泣き叫ぶようなことはないしある程度薬でコントロールできるようになりました。
というか、素人でもわかる。身体の不調を感じたら素直に病院に行け(当たり前。自戒。)
大学へは指定校推薦入学をしたので受験のストレスにもさらされず、大学ではやりたいことを目一杯できたので自然と通院もなくなりました(結局社会人になってから再度通院することになるのですが)
以上が過敏性腸症候群だと診断された受診のきっかけと、受診後の話でした。まとめると、明らかに日常生活に支障が出ていたのをきっかけに小児科(内科も診てくれる)に行ったら過敏性腸症候群でした、という話。ありきたりですが、日常生活を難なく送れなくなるって大変なことですからね。小学生当時から腹痛を抱えていた私は、それが難ありな生活だと気づくのに高校生になるまでかかってしまいました。
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