過敏性腸症候群、ついに大腸内視鏡検査を受けた話

過敏性腸症候群の体験談

皆さまこんにちは。小学生の頃から過敏性腸症候群のえいせと申します。

簡単にいうとメンタルやられるとお腹が痛くなってしまう人間です。私は主に下痢型で大体常に下痢、軟便、便秘のように詰まっても排出されるものは下痢、といった状態。

そんな人生を子供の頃から続けてきたため、内科とかで便の状態を聞かれても「下痢です」としか言えず、そもそも正常な便の状態がわからなくなってしまってます。

つまり20年近くほぼ毎日お腹の調子が悪いんですけど。

さすがに年齢もまあそれなりになってきたので、そもそも自分のお腹は本当に過敏性腸症候群だけで調子が悪いのか不安になってまいりました。

ということで受けましょう!大腸内視鏡検査!!

そんな理由で人生初の大腸内視鏡検査を受けてきたアラサーのlogです。

同じように検査を受けようか考えている、どなたかの参考にでもなれば。

※※目次6の最後に内視鏡検査時の画像を2枚挿入するので、苦手な方はそこを高速スクロールで飛ばしてください※※

画像挿入直前に注意テキスト挟みますのでご容赦を。

まずは家から近くて良さそうな消化器内科に行く

「自分が住んでる地域名 消化器内科」でよさそうな場所をまずは探すところから。検査だけで問題がなければいいですけど、継続した通院が必要になった場合は家から近いところの方が断然良いですからね。

私は最寄り駅に消化器内科が無いので(田舎)、一駅隣の駅前にある消化器内科にしました。できるだけ設備が揃ってるかなど、情報がオープンになってるところに決めました。昨今はweb予約に対応している場所が多いので、web予約を取りましたが当たり前だけど土日はなかなか空いてません!スケジュールに余裕を持って予約するつもりでいきましょう。

初診の流れ

これはあくまでも私の場合なんですけど。

初診当日は問診票書いて血圧測って問診受けてといった感じ。初診ですし。

そこで病歴が長すぎて『辛かったですね』とシンプルに言われました。年齢的には何か病気を疑うには早いけど、消化器内科的検査を受けたことが無いので、1回受けてみましょうかーといった流れで一ヶ月後に内視鏡検査の予約を入れてもらいました。

それから内視鏡検査の方法説明(肛門からカメラを入れて、ここを通って〜っていう説明)、契約書(これくらいの確率で事故が起こることもありますよとか、何か見つかったら本人に直接内容を説明しますか?とか鎮痛剤使ってもいいですよ、とか色々承諾する書類の記入。3、4枚くらい)と血液検査のための採血もしました。

内視鏡検査は朝から下剤を飲むので1日がかりであることや、数日前からの検温、前日の食事制限もあるのでその辺のお話もされます。食事制限にあたって検査食を買っていかれますか?(おかゆとかでも代用可能)と聞かれたので、面白さ半分食事の手間を省く目的半分で検査食も購入。

初診は検査食(1000円ちょっと)を含めて4628円のお会計でした。

お財布的にもまあまあ痛いぞ。

ちなみに検査でポリープなどが見つかってその場で切除することになったら3割負担の保険適用で2〜3万円ほどかかるそう。財布のためにも何事もなく終わりたい。

自分では当たり前になっていたけど、やっぱり毎日お腹が痛いのは辛いことなのか……。心療内科にも通っているので、そこで整腸剤を処方されるようになってからは排便で1日の半分の体力を持っていかれることは無くなったのですが、やっぱり排便するだけで疲れちゃうんですよね。

お持ち帰りしてきた検査食と下剤

検査食はおかゆや素うどんで代用することはできるのですが、何せ入院すらしたことが無い私、医療機関で出されるご飯が気になりすぎたので購入してきました。

前日の昼食、夕食の2食で1188円です。1食600円程度ですね。

大豆などアレルギー品目を含んでいるので、食物アレルギーの方は各自おかゆなどでの代用となるかと思います。

中身はパウチされたレトルトのごはんです
おかゆはかなりゆるめ。そぼろあんかけも優しい味になっています。

というかAmazonなどで検索したら普通に検査食って売ってました。普通に消化の良いレトルトのご飯だし、そりゃそうか。

下剤は溶かしてそのまま飲めるようにパッケージされていました。

3日前〜前日の動き

感染症対策のために、4日前から検温が始まります。

ここは病院やクリニックによって異なるかもしれませんが、咳や喉の痛みなどの症状があるか、感染症患者と接触した可能性があるか等、感染症罹患の可能性がないか確認するチェックシートを渡されました。

食事制限が開始

3日前から、大腸に残ってしまう食物繊維の多いものは控えてくださいという食事制限がありました。野菜とか海藻とかキノコとか。

前日の朝食までは自由ですが、それ以降の昼食と夕食は検査食かおかゆか素うどん。飲みものもアルコールや乳飲料(膜を張ってしまうため)がNGとなります。

私は3日前の段階から食事制限に気を使うのがめんどくさいなと思ったので、早々におかゆ、シーチキン、豆乳、バナナ、蜂蜜、水および白湯で、ご飯とおやつをまかなう生活を始めました。おかゆの味付けはシーチキンと塩とか醤油とか(極端)

割高だけど、ゴミ捨てすらめんどくさいズボラにはパウチのシーチキンは便利。ゴミ捨て的な意味で。

果物についてはりんごとバナナがOKだったので豆乳バナナを作って飲んだり、甘いものが食べたくなったら蜂蜜舐めたり。本当にこんなに極端にはしなくてもいいと思いますが、めんどくさがりにはこれくらいがちょうどよかったです。

ちなみに私が飲んでた蜂蜜はこちら。ボトルを押さないと蜂蜜が出ない仕組みになっているので、液垂れでベタベタしなくて使いやすかったです。

当日。朝から下剤1.8Lファイト

時間かけて1.8Lの下剤を飲みます!これがキツいとよく聞きますよね。スポーツドリンクの味と言われてはいたのですが、飲んでみたら本当に濃いスポーツドリンクの味でした。

下剤が入ったビニールのパックに水を入れるとパックが自立し、そのままポットのようにしてコップに注いで飲めます。(漏斗を使うとパックに水を注ぎやすくて楽)

毎日白湯をしょっちゅう飲んでいる&お風呂上がりの水分補給にスポーツドリンクを日頃から摂取しているので、個人的には1.8Lを飲み干すのは簡単でした。

あと。コラボカフェ等が好きなオタクなので……。ドリンクファイト(注文特典のノベルティが欲しいがために、時間と財布と腹が許す限りコラボドリンクを飲み続けるオタクの行動)に慣れているのもあったのかもしれません。同じ味の飲み物を大量に飲み続けるって、結構飽きもしますからね。こんなところでオタクスキルが役に立つとは。

ちなみに下剤を飲んでいる間は他の水分は摂れません。が、飲み終わったら脱水症状を防ぐために水などを飲む必要があるので事前に2Lペットボトルでミネラルウォーターを買ってきました。下剤を溶かす用と普通に飲む用で4L。水道水でも問題ないと思いますが、ペットボトルの水の方が飲んだ量も管理できるのでいいかなと。

下剤を飲み始めて30分〜1時間ほどで便意がくるとのことだったのですが、私は全然こなかったです。身体を動かすと良いと説明にあったので動かしても全く来ませんでした。1時間半くらいしてからようやく出ましたが、早い段階からおかゆ生活をしていたためか出るような固形物も大してなく。爆速で腸が綺麗になりました。まぁそりゃそうですよね。

参考になるかわからない、私の身体動かしセットリスト

  • さくらんぼエクササイズ(TikTokでバズったらしいやつのフルをYouTubeで見た)
  • ストレッチ
  • RIZAPの夜に駆けるエクササイズ(YouTubeで見た)
  • 家の階段をひたすら上り下り
  • ラジオ体操第一
  • 振り付けがある好きな曲のMVを見てひたすらダンスをコピって踊る

……ここまでやってやっと便意がきました。便意だけど出てくるのは下剤なので液体なんですけどね。Nintendo Switchのフィットボクシング(というボクシングができるエクササイズゲーム)でもやろうかと思ったのですが、便意は突然くるのでフィットネスゲームよりも自由に止められる音楽や動画に合わせる方が良いと思います。

そんなこんなで午後一番の予約時間だったので、下剤が落ち着く前に家を出ました。

一駅隣のクリニックに行くまでにも便意が続いていたので、家で下剤を飲む方は移動中も注意が必要です。医療機関によっては、医療機関で下剤を飲むところからスタートする場合もあるようですが移動を考えるとそれが楽でいいと思います。何かあったらすぐに人を呼べますし。

ちなみに下剤を飲んでも排便がない場合はすぐに連絡してください、と言われていましたので当たり前ですがマジでいたずらで飲んで良いものではない。

検査の流れと感想

①事前に記入してきた書類や問診料を提出して、受付をして待機

特筆することはないと思いますが。強いて言うなら、鎮痛鎮静剤を使う時に体重に合わせて使用量が決まるので家で体重を測って来られる場合は測った方がいい。

②検査着に着替え&点滴装備

検査着は下半身だけ、肛門部分に穴の空いたズボンに履き替えます。

ポリープがあった場合、切除時に感電する可能性があるらしいので下着はホック(金属部品)がないものを着用してくるように指示がありました(電気メス的なもので切除するので)

また、私は生理中(2日目)でしたがナプキンは検査着のズボンに着用可能でした。つまり整理中でも検査はできます。でもタンポンはしないでね、と言われていたのでタンポン派の方は要注意です。まあ私は何故か検査中は出血なかったんですけど。いつもだったら2日目はドバドバ出るので、いつもと違う環境とかで出にくくなっていたのかもしれません。

それから点滴を装備されます。水分補給+鎮痛鎮静剤投与のためですね。人生初点滴だったんですけど、なるほど確かに注射針よりも太い。

③検査室でいざ検査

私の場合は検査室前で寝かされて点滴を打ったベッドが可動式だったので、そのままストレッチャーのごとく寝た状態で検査室に運ばれました。

で、身体の左側を下向きにして身体を丸めてまず肛門にぐりぐり表面麻酔を塗布

表面麻酔のことは考えてなかったなーーーーー!!!!(そこそこ痛かった)

多分同時に鎮痛鎮静剤が入れられてました。が、全然それが効かなくてカメラ挿入したらめちゃくちゃ痛くて「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」って全力で身体が痛がってましたね。どこが痛いと聞かれてもどことは言い表せないんだけど痛い。後から聞いたら本来は鎮痛鎮静剤入れたら痛くないし寝ちゃうくらいらしいんですけど、私は耐性があったみたいです。歯科治療で抜歯(口腔外科でエグめの抜歯3回)をここ数年でやっていたので、麻酔耐性の心あたりはあります。

追加で鎮痛鎮静剤を投与してもらって、やっとちょっと力が抜けて眠くなって痛みが無くなりました。確かにちゃんと薬が効いてれば寝られるくらい穏やかです。本当に。鎮痛鎮静剤は使いましょう。

そしてお腹の中でカメラがどこにあるかは全然わからないまま終了します。後から検査にかかった時間を確認したら5分でした。

が、ポリープを電気で切除するときはお腹の中が温かく感じました(ポリープがあったんだなー)

④検査が終わったら

検査が終わったら、鎮痛鎮静剤が切れて落ち着くまで30分ほどベッドで待機です。

鎮痛鎮静剤が効いてる人は心地よく眠ってしまっていると思うのですが、私は意識がはっきりあったので次に検査を受ける人が点滴受ける会話とかがカーテン越しに聞こえていました。

私がクリニックに入った時には他に人がいなかったので、私が1番目の患者だったことにここで気づいたのですが、2番目とかだったら痛みに悶える声を前後に検査される方に聞かせていたんだと分かったらとても……検査の順番が最初でよかったなあと思いました。

落ち着いたら点滴を外して検査着から着替えて、検査結果を聞きます。

鎮痛鎮静剤を使っている場合は寝ちゃうから検査中は体内の様子は見られないと言われていたので、後から写真を見せてもらう形式だったのですが、振り返ったら痛みはなかったけど全然意識あったからリアルタイムで見せて貰えばよかったなあと。余裕があるんだかないんだか。

で、結果は先述の通りポリープが1つありました。他は特になし。

ポリープは横行結腸にできていて、見たところ良性だろうけど病理検査にまわしますとのことでした。写真で見たけどニキビみたいに白っぽいできものがポツンとありました。

この年齢でできるのはちょっと早いけど、異常を発見できてよかったです。

病理検査の結果は1〜2週間で出るのですが、土日はクリニックの予約がいっぱいなので1ヶ月後に来院することとなりました。

ちなみにこの日のお会計は18,560円でした。ポリープ1つ切除したので。お財布が痛い。

⑤後日、検査結果を聞く

結論から申し上げますと、良性の過形成ポリープでした。次の検診は3年後です。

他に異常は見られなかったので、正真正銘(?)私は過敏性腸症候群です!!ブログのタイトルに嘘偽りはないです!!(そこではない)

気をつけた方がいいことを聞きましたが、「ストレスを溜めないようにするしかないですね〜」というご回答をいただきました。ですよねぇ。すでに別の心療内科でお薬もらってますし。

そんな感じで検査結果のお話聞いて、軽く質問して、終わりです。

最後に検査時の画像を印刷した紙をもらいました。ポリープと、それを切除してクリップで挟んで留めた箇所の画像2枚を載せておきますね。炎症とかもなかったのでほぼピンクの粘膜の画像なんですけど。

※※内視鏡検査時の画像が表示されます。苦手な方は次の目次まで飛ばしてください※※

     

       

     

      

        

        

        

         

青で囲った部分がポリープです。5ミリ以下だそうです。と言われてもピンとこない。
ポリープを切除して、クリップで患部を留めた状態です。クリップは便と一緒に自然に体外へ排出されます。排出される感覚はない。

      

        

       

        

         

         

      

   

※※以上で検査時の画像挿入は終わりです※※

検査前・後にやってはいけないこと

食事以外でも意外と制限がありました。

総括すると、旅行前に検査は受けるなと言ったところでしょうか。

検査前

マニキュア 指先に装置を付けるので

検査後(これはポリープ1つ切除した私の場合)

自動車、自転車の運転 鎮痛鎮静剤を使った場合は禁止です。私は行きは駅まで自転車でしたので、帰りは自転車を押して帰りました。

飲酒 ポリープを切除した場合は2週間は禁止です。

腹圧がかかること ポリープを切除した場合は、切除した場所から出血する可能性があるそうなのでお腹に圧がかかるような激しい運動やお風呂の長湯は1週間は禁止です。

旅行 ポリープを切除した場合は、遠方への旅行も一週間は禁止となります。スケジュールに余裕のある時に検査を受けましょう。ちなみに私は翌日近場を友人と勝手知ったる街を街歩きしてました。お散歩程度はOKです。

おわりに

前々から内視鏡検査とか人間ドックとか興味がある人間だったので、検査自体は全く怖くはなかったのですが、いざポリープが見つかると不安にはなりました。色々調べちゃうしね。

検査費用も決して安い料金ではないけれど、こんなに簡単に異常を早期発見できるならやる価値はあると思うし、安心して生きていけるならむしろやるべきだとも思います。

大事になる前に色々わかるしね。

以上、過敏性腸症候群だとはっきりとわかった大腸内視鏡検査のお話でした。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

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