みなさまこんにちは。乙女ゲームを積みすぎた乙女ゲーマーのえいせです。
こちらの記事では現在は発売から年数が経った旧作ゲーム、環境上プレイが難しいゲーム、コンテンツはあるけどサービスが終了したゲーム等紹介していきます。
元ゲーム業界の人間なので、制作視点感想も残せたら。
自分がプレイした乙女ゲームのlogも兼ねています。
※乙女ゲームという特性上、シナリオ面のネタバレはほぼありません。情報まとめ、ざっくりした感想です※
今回は『イケメン革命 アリスと恋の魔法』（通称イケレボ）です。
『イケメン革命 アリスと恋の魔法』とは
- サービス開始日 2016年10月20日
- メーカー CYBIRD
- 対応機種 iOS/Android
- 主要キャスト 岡本信彦、花江夏樹、八代拓、熊谷健太郎、古川慎、下野紘、諏訪部順一、榎木淳弥、柿原徹也、村田太志、寺島惇太、村瀬歩、白井悠介、濱野大輝、土岐隼一、和田雅成、安里勇哉
- キャッチフレーズ 『恋の魔法にかかったら，もう元の世界に戻れない』
モバイル乙女ゲームの老舗、サイバードのイケメンシリーズの一つが『イケメン革命 アリスと恋の魔法』です。
舞台は19世紀ロンドン。満月の夜に白ウサギのような紳士を追い、「クレイドル」へ迷い込んでしまった主人公。そこは赤の軍と黒の軍が対立している魔法の国でした。次の満月まで待たないと元の場所へ帰れない主人公は、勢力争いに巻き込まれながら日々を過ごしていくのが大筋です。
ゲームシステムは毎日無料で付与されるチケットを使い、シナリオを読み進めていくノベルゲーム主体です。途中、ミッションがありますが無課金でもクリア可能。課金でクリアするとより甘いお話が読めたり、一日で無料で読める範囲を超えて一気に読み終えることもできます。
無課金で読むと大体一ヶ月くらい、シナリオの内容自体もおおよそ一ヶ月の間の出来事になるので日々読み進めると現実との時間経過が同じくらいになるという体験ができます。
キャラ紹介
※10周年時の配布アイコン（デフォルメ）をお借りしています
ランスロット＝キングスレー（CV岡本信彦） 赤のキング。シナリオ初期実装の人。ものすごく偉そうな軍服＋マントでビジュだけでも強い。色々と圧強めのキャラ。シナリオ内でもちゃんと強い、赤の軍を率いている人。絶対A型だと思ったらAB型だった。あーわかる。初期実装の人だけあって、この世界のことを知るためにも攻略順的には早い方がいいと思います。（とりあえずレイかランスロットから始めるのが世界観把握的にはおすすめ）
ヨナ＝クレメンス（CV花江夏樹） 赤のクイーン。シナリオ初期実装の人。綺麗な顔した扱いがめんどくさい上から目線の男。ツンデレ属性。デレが大きい。赤の軍の2番目に偉い人。弟が好きすぎるので、弟の存在がチラつきます（弟は対立している黒の軍にいる）。そういうところだぞ。攻略順はランスロットよりも後の方がいいかも。
エドガー＝ブライト（CV八代拓） シナリオ追加実装の人。赤のジャック。優しそうな見た目と名前をしっかり裏切ってくる腹黒系。シナリオ追加実装組は世界観説明よりも個人説明が強くなりがち&人物関係が深掘りされがちなので、他のキャラを把握してからの方がいいかも。とはいえアプリ内で相関図を確認できる。刺さるなら己の欲望の順でプレイするのが正解。
ゼロ（CV熊谷健太郎） 赤のジャック。シナリオ追加実装の人。ファミリーネームがないですね。もうそれだけで色々訳あり感がする。訳あり孤高の剣士刺さる人はこちらへ。追加実装組なので、やはり世界観を分かっていた方が理解が深まるキャラだと思います。初手ゼロはちょっとわかりにくい気がするけど強制的に人物関係とかバランスがわかる気はする。
カイル＝アッシュ（CV古川慎） 赤の7。シナリオ追加実装の人。軍人ですが、作中唯一の軍医なので基本的には非戦闘要員です。というか戦闘要員としては弱い。軍医という立場から、あまり関わりがない他キャラルートにも登場します。酒飲み気だるげ医者で軍の中で最年少という設定だけでだいぶ盛れている。設定だけで沼に引きずりこむ系の男です。
レイ＝ブラックウェル（CV下野紘） 黒のキング。シナリオ初期実装。黒の軍のリーダー。シナリオ初期実装組ということもあって、個人的には一番最初の攻略がおすすめ。かわいい系やコミカル系にいきがちな下野紘さんの、落ち着いた声正統派イケメン攻略対象って少ないのでは？と思うので、浴びてほしい。舞台とコミカライズにもなっているルートなので入りやすさ随一。
シリウス＝オズワルド（CV諏訪部順一） 黒のクイーン。黒の軍で2番目に偉い人。参謀ポジションですね。初期実装かと思いきや、シナリオ追加実装組です。3、4番目くらいにやるのが個人的にはいいかなと思います。家庭的な面もあるので、物騒なシナリオの後にやるとなんか落ち着く。あまり低すぎない諏訪部さんです。
ルカ＝クレメンス（CV榎木淳弥） 黒のジャック。シナリオ追加実装組。前述のヨナが溺愛する弟がこちら。よく見ると顔立ちが似てる。ヨナと髪色も所属の軍も違うのはルカのルートにて。一応かわいい系分類ではありますが、幼い系や弟系でもなく可愛がりたくなる系。剣を背負っているので、アップの立ち絵でも武器がしっかり確認できるキャラでもあります。
フェンリル＝ゴッドスピード（CV柿原徹也） 黒のエース。公式サイトの表示順に書いているのですが、この位置でシナリオ初期実装キャラです。基本的には剣と魔法のファンタジー世界のイケレボで、唯一拳銃ぶっ放して戦場に乗り込んできます。なんなら軍服もかなり着崩している。フレンドリーなキャラなので、初手で癖強のキャラよりもハッピーなキャラに行きたいなら彼。
セス＝ハイド（CV村田太志） 黒の10。シナリオ追加実装キャラの、頼りになる喧嘩つよつよオネエさん。黒の軍のキャラを攻略すると黒の軍で生活を送ることになるのですが、分かりやすく主人公を気にかけてくれる人物です。女性向けコンテンツにオネエキャラがいると親しみやすくなるのは何でしょうね。攻略順的には最初は向かないタイプかと思います。
ハール＝シルバー（CV寺島惇太） 赤にも黒にも所属していない立場。赤の軍と黒の軍はトランプ兵モチーフでしたが、彼はジョーカーです。魔法使い。基本的に眼帯を外すことはないので詳細は彼のルートへ。こちらもシナリオ追加実装（初期からいるキャラの中ではほぼ最後）なので、初手攻略には向きません。せめてランスロット攻略後の方が良いかも。服のインナーが思っていたより露出高めでびっくりした。
ロキ＝ジェネッタ（CV村瀬歩） チェシャ猫。ハールと共に暮らす（保護されている）、軍に所属しない外部勢力です。ヤンデレ系ですが、理由がしっかりしてるヤンデレなのでヤンデレ初心者でも大丈夫ではないでしょうか（ヤンデレ初心者とは）。軍の対立の話から逸れるので、こちらも最初の攻略じゃない方がいいかも。
ブラン＝ラパン（CV白井悠介） 名前そのまま、白うさぎ（フランス語に直訳するとブランは白、ラパンはうさぎ）。紳士的な優男で主人公が不思議の国「クレイドル」へ迷い込むきっかけとなった初期からいるキャラなのですが、シナリオ実装がされていません。多分このキャラの全てを知るとこの世界の謎が解けるやつですよね？ 攻略したいのでよろしくお願いします。
オリヴァー＝ナイト（CV濱野大輝） 帽子屋。ブランと同居している中立のキャラ。13歳のクソガキ（言い方）でCVが低音の濱野さんでなにもないわけがない。キャスト出た時に何で！？！？となったくらいの違和感は彼のルートで。初期からいるキャラではハール同じくシナリオ実装が後の方なので、攻略初手には向かない。でもこの世界の色々がわかる。
ムース＝アトラス（CV土岐隼一） 眠りネズミ。ここからは追加実装キャラです。元々は赤の軍所属で現在は中立の外交官。眠りネズミらしくちょっとゆるふわ系。彼のルートもまだありません！！！相関図からざっと人物関係はわかりますが、ゼロとブランが関係者なのはあまりにも情報量が少ない。イベントやバースデーでミニシナリオやスチルは実装されはしましたが。
ディーン＝トゥイードル（CV和田雅成） ディー&ダムのディー。中立派の寄宿学校の先生です。新たなメインシナリオで鏡の国編が登場したことにより正式実装されたキャラ。実装はされたけどシナリオは配信されていない。どうして。爽やかな裏で鬼畜な顔する系。としか情報がない。ダリムとの双子説は本人は否定している。
ダリム＝トゥイードル（CV安里勇哉） ディー&ダムのダムの方。表では息をするように口説いてくる酒場のマスター、裏では悪い人。中立ともなんとも言い切れない立場です。こっちはシナリオ配信されてますありがとう！！これも初手で落とすには事前知識が欲しいので、レイ、ランスロット、ハールあたりを攻略してからの方が分かりやすいかも。
【こんな要素が好きな人におすすめ】不思議の国のアリス、軍服、ファンタジー、アバター着せ替え
不思議の国のアリス
CYBIRDのイケメンシリーズは、各作品ごとに世界観やテーマが決まっています。今作イケレボは、中でもとりわけファンタジーに振り切った「不思議の国のアリス」がモチーフです。
アリスモチーフは結構需要があり様々な作品がありますが、イケレボはダークな面は多く出てこないので闇展開よりもキラキラした雰囲気が好きな人の方に向いているかもしれません（闇がないとは言ってない。アリス系コンテンツの中では比較的闇深くない気がするくらいの温度感。）
軍服
イケレボを構成する要素の一つは軍服かと思います。
舞台はトランプになぞらえて，赤の軍と黒の軍が対立している世界です。
中立の立場のキャラもいますが，半分以上が軍所属の軍人です。赤の軍は白い軍服をベースに赤を取り入れた軍服、黒の軍は黒い軍服をベースに青を取り入れた軍服です。
キャラごとにマントがあったり着崩していたりと着こなしのバリエーション豊か。軍帽有り無しの差分もあります。
イラストレーターのTCB先生によるキャラデザインなので、先生のデザインするキャラが好きな方にも見てほしい。
ファンタジー
現在運営されているイケメンシリーズ自体は結構ファンタジー色強いのですが、イケレボは王道の剣と魔法のファンタジーです。
魔法を使えるキャラもいますが、基本は剣などの武器使用がメインなのでどちらの要素も好きな方におすすめ。
イケレボでの魔法には制約があるので、そこがシナリオの切ない部分や複雑な事情に絡んできています。良い。読んで。
着せ替え
イケメンシリーズといえば、乙女ゲーム＋着せ替えゲーム要素です。
3Dではなく2Dイラストのレイヤーで着せ替えていくアナログなものではありますが、目パチあり、完全静止ではなく呼吸しているかのように少し揺れ動く、服以外に背景や空間に置く小物があったりと2Dであるもののカスタムの幅は広めです。
着せ替えアイテムにはレアリティや数値がありますが、数値がゲーム攻略に絡んできます。高レアのアバター持ってた方が強い、という感じです。
アバターはイベント報酬やバースデー課金パックについていることが多かったのですが、現在はイベントがない＝新規アバターの実装もないので恒常販売されているアバターやアバターガチャから主に入手することになります。
着せ替えられるのは自分（主人公）のアバター＋彼（攻略対象キャラ）のアバターの2つで、画面上に自分のアバターと彼のアバター2つが並びます。彼と一緒の空間にいる自分を作ることができる着せ替えです。
ゲーム屋視点でここがすごい！
いつでもキャラルート変更可能
ゲーム屋視点というか、シンプルに乙女ゲームをやる上で嬉しい機能。
コンシューマーやPCのようにセーブができるノベルゲームの場合、セーブスロットを使い分岐の手前でセーブ→セーブした地点から周回で別キャラルートに入るという手段を取ると思うのですが、スマホアプリだとセーブスロット機能は当たり前にないです。クリア履歴はありますが。
ガラケーがまだ生きてたくらいのブラウザ系ノベルゲームは現在のルートを終えないと別のルートをプレイできなかったのですが、イケレボは途中でキャラを乗り換える（お相手変更）ができます。一度選んでしまった選択肢を戻ることは流石にできませんが、攻略キャラを途中で変えることができるのは飽きにくいし自由度高くて嬉しいですね。
スマホがメインに移り変わるくらいに出たタイトルでしたので、できることも増えたのかと思います。
この機能はイケメンシリーズではイケレボから実装されている&イケレボからUIがかなり変更されたので、シリーズの大幅リニューアル感もありました。
ゲームのリニューアルって結局はゼロベーススタートなので、既存のやり方で動かなかったり予期せぬ不具合多発案件なのですが（しんどい）、イケレボは結構運用が安定していたので無事にやり切ったのではないかと。
今からやる方法は？
iOS/Android対応のスマートフォン向けの基本無料アプリなので、各ストアからダウンロードですぐ開始できます！
が、現在イケレボは稼働中ではあるものの更新が止まっています（休止状態ということらしいです）
本来なら新規イベントや本編の追加シナリオ、新規カードがあるところですが、それがないので本編だけ読めて適宜課金できる半オフライン版稼働のような状態というとわかりやすいでしょうか。
イベントで他ユーザーと競うこと等はない状態です。課金が必要になるのはアバターガチャやドーピングアイテム、シナリオ内の分岐で必要になるアバター購入箇所等です。射幸心を煽る要素がないので健全すぎる。
イベントはないけど大体のキャラは本編実装済みでエンディングまでいけますので、自分のペースで話を読める読み物アプリ状態ですね。
今からやっても遅くない！というか、いますぐやってアクティブユーザー増えて欲しい。シリーズぶっちぎりの売り上げを誇るイケメン戦国までとは言わないのでせめて名前だけでも覚えて帰ってください！！（イケメン戦国、普通に話が面白いし泣けるので和物の話が好きな人にはおすすめ）
メディアミックス展開は舞台化（レイルート、フェンリルルートの2作）、コミカライズ化（dブックのタテヨミで黒のキング編）、シチュエーションCDがあります。CDはイケメンシリーズの公式通販サイトnademaに在庫あり。舞台化については中古で円盤を探すことになってしまうと思いますが結構完成度高いのでおすすめです。
一番入りやすいのはdブックのコミカライズでしょうか。タテヨミなのでモバイル端末でサクサク読めます。レイは黒の軍所属のため、赤の軍のキャラが気になる方はもうアプリをプレイしていただいた方が良い。
そんな休止状態なイケレボですが休止状態だからこそ、イベントに追われずに読めるというメリットがあるので是非触れてほしい作品です。
それではここまで読んでくださりありがとうございました。
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