というか「ひとりでディズニーに行っちゃえば良くない???」
ひとりでディズニーに行こうと思った経緯と、比較的最近ひとりディズニーデビューした人間の段取りおよび感想です。
ひとりで行く理由と、実際どんな体験を得られるのかまとめました。ひとりディズニーを考えている人の参考になれば。
ひとりで行く理由:そもそも人と一緒に行かなきゃいけないルールなんてないから
私は元々は数年に1度程度しかディズニーリゾートへ足を運ばない人間でした。日帰りで行ける距離に住んでるとはいえ、近いわけでもないし。普通にかかる費用が高いし。正直舞台とか声優イベントとか好きなのでそっちのオタ活忙しいし。
が、コロナ禍で外出自粛となり、メインの趣味としていたイベントや舞台等の現場に足を運ぶエンタメが全滅。在宅勤務しながらYouTubeでディズニーランド、シーのパークBGMを作業用に流していたんですね。元々パークBGM聴くの好きだったので、以前からたまに聞いてはいました。
緊急事態宣言が出てるけど、コロナ禍の状況がちょっと好転した頃、営業休止していたパークが再開するぞとニュースになりました。ずっとBGM聴いてたから案の定行きたくなりますよね笑 最後に行ったのもソアリンが完成する前でしばらく行ってなかったですし。
とはいえ、外出したくない人や職業柄外出できない人もいて気軽に行こう!とは誘えない状態。周囲はみんなピリピリしていて、誘ったら危機感無いんじゃないかと人間性疑われそうな雰囲気でした。
これはもうひとりで行くしかないな? そもそも複数人で行かなきゃいけないルールとかないしな?
こんな状況でもディズニーに行きたすぎた結果、人を誘う必要性に疑問を持ってしまったんです。これが行動するきっかけとなりました。欲の勝利ですね。それまでは家族や友人としか行ったことがなくて、ひとりで行く発想がなかったのです。新しい価値観、爆誕。
感染症は確かに怖いけど、在宅勤務が始まってから全く外に出ていなかった私のメンタルもちょうど限界に来てました。家族の中で私だけ在宅勤務だったので、罹患するとしたら家庭内感染の可能性しかない状態でしたから、もし罹患したら「私は家から出なかったのに!!」っていう解せない状況。そんな状況も背中を押して、チケットを取ることを決意しました。私はこれ以上ストレスを溜め込みたくないんだ!!(本音)
元々イベントやライブのチケット争奪戦を日常的に繰り広げているタイプのオタクでしたので、チケットを取るのも苦ではなかったです。
オタクのスキルはジャンルが変わっても生きる。
というか、行く日程を自分の都合だけで決められるのとても楽じゃん!!
ひとりで行く準備:超入念に下調べをする
在宅勤務前はYouTubeってそんなに見なくて、YouTuberも有名な人しか知らなかったんですよね(豪快な遊びしてる人という認識)。でも作業用にYouTubeでディズニーBGM再生するようになって、ディズニー系YouTuberなる人々がいることを知ったんですよ。
私「めちゃくちゃひとりでディズニー満喫してる人がいる……しかもカメラ回して自撮りとかしながら……」
ということは、少なくともひとりでディズニー行く人は少数ではなさそうだし、カメラ回してる人と比べると普通に歩いてるだけなら全然浮いてない存在なのでは? 周りの目とか気にする必要ないのでは?(人の目が気になる人間)
色んなディズニー系YouTuberの動画を見るうちに、勝手にひとりでディズニーに行く自信がついた&パーク1周動画などで現状を伝える動画を見て、混雑状況を把握して当日の動きをシミュレーションしていきました。ありがとう、数多くのディズニー系YouTuber。
私が行くことにしたのはディズニーシーだったので(ソアリンに乗りたい)、シーのアトラクション待ち時間や飲食店の待ち時間をリアルタイム更新するサイト、Twitterの現地実況系のツイートを確認して、とにかく人混みや行列を避けて行動できる計画を組む&持ち物も感染症対策重視で整えていきました。行くからには絶対に罹患しないで帰ってこようという意識高め。
また、ひとりで行く場合って下調べしておいて損は絶対無いんですよね。他人と行く場合は現地で意見が割れて下調べしたのに!って思うこともありますが、ひとりだとそれは無いので情報はあるだけ強い。
メリット①:自分の好きな時間に家を出られる
当日は家族には適当に嘘をついて家を出発しました。早くに家を出ると一発でバレるし、人数制限かけてるからお昼ごろに着いても十分楽しめると判断して、ゆっくり家を出ました。
使う交通手段も、時間がかかってもいいから混雑度が低い路線を使って電車移動(車の免許は持ってない)。この時点で気づきます。
他人との待ち合わせという概念が無いの最高!!
当たり前だけど、ひとりで遊ぶってことは自分の時間は全て自分のために使えることなんだという自由を感じました。 今まではパークの開園に合わせて友人と待ち合わせ時間決めてたけど、自分が開園から行く必要ないと感じたらゆっくり行ってもいいんだもんな……。 ゆっくり起きてゆっくり準備して混んでない電車に揺られて舞浜へ。ここまで楽な移動、今までなかった。毎回始発近くの電車に乗ってた私にとっては革命。
メリット②:自分の好きなものを、好きなだけ楽しめる
何当たり前のことを言ってるんだ、と思うかもしれませんがこれ結構大事なんだなと思いました。
例えば複数人で行くと当然一番行きたい場所は各々違うし、予算感も違ったりするし、アトラクションたくさん乗りたい!というタイプの人もいれば、食べ歩きが好きな人、ショーを見たい人もいるじゃないですか。そういうのを話しあって譲歩したり付き合ったりがいっさい無いのはとてもストレスフル。特に予算面ってシビアな問題だと思うので、自分の財布とだけ相談して食事を決められるのはメリットだと思いました。
ちなみに初ひとりディズニーの私の食事は「セバスチャンのカリプソキッチン」でした。お値段お手頃でピザとかバーガー系を売ってるお店です。
理由は昼ごろ入園→すぐにここで食事をすると、ソアリンの待ち列最後尾がこの付近まで伸びる且つ、一日の中でも待ち時間が短い傾向になる時間帯になることを調べて知っていたからです。そう、食事をしてから最短でソアリンに乗りたかった(計画通り) こんな計画を立てられたのはひとりだったからだと思います(当時はスタンバイパスという整理券システムがありませんでした。現在はスタンバイパスというシステムが導入されているので、これから行かれる方は最新の情報を確認お願いします)
自分の予算に合わせた好きな場所で食事できるし、行きたいタイミングで好きなアトラクションやショーにも行けるし休憩もできる、自由で強欲な計画が立てられる。
メリット③:同じ場所にずっといてもいい。何もしない時間があってもいい。
複数人で行くときって、よっぽど同じような周り方をする人と一緒じゃない限りはあちこち移動してると思うんですよね。少なくとも私はそうでした。全員の行きたいやりたいをこなすために。
ひとりだと、ずっと同じアトラクションをループしてもいいし、ずっと同じベンチに座ってパークBGMを聴きながら行き交う人を見てぼーっとしててもいいんです。
パークのキャストさんは何度行ってもにこやかに迎えてくれるし、ベンチでのんびりしてても行き交う人は「ベンチに人が座ってるな」くらいにしか思わないので別に不審じゃない。
のんびりパークを眺めていると、ひとりで来てる人が意外と多いことに気づきます。
パークを楽しんでる時に目につく人ってお揃いの格好した団体とかだから、ひとりの人は浮いてる存在じゃないことに気づきました。よっぽど目立つ格好じゃなければ。
手入れの行き届いた植栽やエリアごとに違うBGM、建物を眺めてるだけでも案外楽しくて、自分にはこういうのんびりした過ごし方の方があってるんじゃないかと気づきました。
というのも腹痛持ちの私、今までは友人や家族と行くとほぼ毎回腹痛を起こしてちょっと休憩させてもらうことが多かったんですよね。申し訳ないことに。一緒に行ったほぼほぼ全員がアトラクション乗り回す派でした。多分、私にとってその周り方は接待というか、疲れてしまう周り方だったんです。アトラクション乗るのも好きだし絶叫系も平気だから苦ではなかったけど、どこかで譲歩したり頑張って移動してた自分がいたんだと思います。でもひとりでのんびり行ったら腹痛にはなりませんでした。つまりそういうことなんだと思います。
メリット④:好きな時間に帰っていいし、時間が足りないならまた来ればいい
複数人で行くと、明日は学校や仕事だから早く帰りたい、パレードや花火を見終わったら帰ろう、閉園まで遊び倒そう!のようにやはり意見が割れると思います。
私が初めてひとりで行った時は感染症対策万全で行きたかったので、ソアリンに乗ってパーク1周して満足したところで帰りの電車が混む前に撤退しました(17時過ぎ頃)。12時くらいに入ったので滞在時間5時間ちょっとくらい!短いけど当時の私にはそれで十分でしたし、
ひとりでも楽しめることがわかったので、「また好きな時にひとりで来ればいいや」という気持ちになり満足したタイミングで潔く帰ることができました
これは行こうと思えばいつでも行ける距離に住んでるから、というのもあると思いますが、やりたいことは全部やって帰ろう!という無茶苦茶スケジュールにせず、今回は時間厳しいからここ行かないけど次回は行こう!みたいに次に来るのを楽しみにパークを去るという考え方ができるようになったという感覚です。
次に行く日もひとりなら自由に決められるし、あれやっておけばよかった!っていう未練は残らなくなりました。期間限定ものは終わっちゃうかもしれないけど、また来ればいいじゃんw だっていつ来ても楽しいんだから。
デメリットは?
食べ物のシェアができない
パークフードってたくさんあって目移りしますよね。期間限定のメニューもあるし。でもそれらを全て食べられる胃を持っているか?というとそれは別問題。分け合うことはできないし、苦手な食べ物をパスすることもできませんし、食べ切れなくても残すしかありません(残すのは罪悪感あるんですよね)
あ、ポップコーンは普通に持って帰ります。というかお家でおやつにする前提で買ってたりします。シーで売ってるガーリックシュリンプ味が好きです。
分担作業ができない
いや、パレードルートとかショーで荷物置き去りで場所取りする人とか平気でいますけど。あまり推奨はされない……ですよね?(さすがに飲食店以外で荷物放置は私は防犯面が怖いです)お手洗い急に行きたくなっても動けないな……ってなっちゃうので、そういう場面で他人と協力とか分担作業みたいなのは当然できないですよね。
うっかり怪我できない
これまた何言ってるんだって感じなんですけど、辛くなっても自力でキャストさんのいるところや救護室にたどり着かなければいけないので。夏はとにかく熱中症に気をつけないとマズいし、段差転んで足挫いても自力で帰宅するしかないので頼れる人はいません。ちなみに一番近い薬局はイクスピアリにあります。絆創膏とか簡単なものならランドホテルやミラコスタのコンビニにありますけど。体調管理は万全で挑みましょう(足挫いた状態で1日遊び倒したことがある人間より。ハイになってると痛くありませんが、普通に歩くこと自体おすすめしません。)
意外とひとりでも困らなかったこと
ずばり記念写真。ディズニーには
カメラキャストさんなるお写真を撮る専門のキャストさん(トレジャーハンターみたいな格好して一眼カメラ持ってる人)がいるので、その方を見つけて頼むとひとりでも良いロケーションで良いお写真を撮っていただけます
(アプリにデータ転送されて1枚から購入できます。買わない選択肢もあるので、撮るだけ撮ってもらうのもあり)
まとめると実際はこんな感じ
- 意外とひとりで行ってる人は多いので浮く心配はない
- 自分で好きな日好きな時間に行けるし帰れるので、他人と時間を合わせなくていいのが圧倒的に楽
- 我慢や譲歩をしないで自由に行動できるのでストレスフル
- ひとりなので食べ物のシェアや分担作業はできないし、怪我は禁物
- ひとりでも素敵な記念写真を撮ってくれるキャストさんがいるので思い出は残せる
誰かと思い出を作るのもいいけど、ひとりで歩いて今まで気づかなかった発見をたくさんできるのが楽しいなと今は思ってます。
最後に。ソアリンに初めて乗って建物を出たら虹が出ていたという小話。
自粛生活で家に引きこもり続けていた私には、世界中の空を飛んでその後に虹を見れたことで、すごく気が楽になったというか、世界って広いんだなと初めて知ったような気持ちになりました。世界にはまだまだ知らないことがたくさんある。
ここまで読んでくださりありがとうございました。これからひとりでディズニーに行こうと思っている方の参考になれば幸いです。
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